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このボタン何のスイッチ?

2017.09.19 | マーケティングブログ

    最近増えてきましたね。

    いろんなところで見かけるようになりました。

    いろんなトイレで見かけるようになりました。

    そうウォシュレットです。

     

    携帯用のウォシュレットなんかも出ているみたいですね。

    コンビニは当たり前、スーパーのトイレも、空港のトイレも全てそうですね。

    駅のトイレくらいでしょうか。ウォシュレットが付いていないのは。

    そんなウォシュレットを使う時に使うのがリモコンですね。

    大体トイレの便座の脇にくっついているか、壁にリモコンとして付けてあります。

    そのウォシュレットのリモコンについて言いたいことがあるんです。

     

    それは約10年前、まだ僕が大手建材メーカーで働いていた時のことです。

    その会社ではトイレも商品として販売していたので、会社のトイレは当然自社の商品が付いていました。

    もちろん全てのトイレにウォシュレットが付いています。

    そして壁にはリモコンが付いています。

     

    用を足してさあウォシュレットのスイッチを押そうとした瞬間、、、

    「ん?なんだコレ?」

    リモコンを見て頭の中にハテナが浮かんだんです。

    リモコンにはウォシュレットの強さを決められる「洗浄」という名のボタンが付いています。

    全部で5段階の強さに調節できます。

    そして、頭の中にハテナが浮かんだのがその横に付いていたボタンです。

     

    横のボタンには「マイルド洗浄」という名前が付いています。

    こっちも強さを5段階に調整できるようになっているんです。

    どちらを使えばいいんでしょうか?

    洗浄ボタンの一番弱いモードとマイルド洗浄の一番強いモードではどっちのほうが強いんでしょうか?

     

    あれから10年、我家にもウォシュレットのトイレが付いています。

    あの当時と変わらず「洗浄」と「マイルド洗浄」の2つのボタンが付いていて、それぞれ5段階に調整できるようになっています。

    2つのモードは必要ないんじゃないか?

    1つのモードにして10段階に分けてもいいんじゃないか?

    ユーザーを迷わせるインターフェイスのままでいいのか?

    そうやって悩んだ結果、一度もマイルド洗浄を使ったことはありません。

     

    メーカーも悪気があってやってるわけではありません。

    でもメーカーが良かれと思ってやっていることがユーザーの頭の混乱を招いていることはよくあります。

    テレビのリモコンなんかも同じですね。

    ボタンが多すぎて使い方がよく分かりません。

    ウォシュレットのリモコンも同じですね。

     

    ユーザー視点でいろんなものに触れてみたりサービスを受けてみるといいかもしれません。

    中には「なぜこんなふうにしちゃってるんだろう、もったいないな」とか「もうちょっとここをこうすればいいのに」とか気づきが出てくると思います。

    そこで感じたようなことは自社の商品にもあるかもしれません。

    ユーザー視点で自社を見ると気付くことがいっぱいあるかもしれませんよ。

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ブログ執筆者

岩崎 良 計400社以上の工務店・建設業のホームページの立ち上げ・運営・コンサルティングを行ってきた工務店マーケティングのエキスパート。大手建材メーカー時代には年間数100万PVにもなる新築、リフォームのポータルサイトの立ち上げ・運営も経験。一部上場ホームページ制作会社時代にはCS営業マネージャーとして年間トップ売上を達成。ホームページでの集客をメインに、チラシとの連動・見込から来場までの動線設計など、新規のお客さんを効率的にクライアントの目の前まで連れてくる活動を専門とする。特にランディングページを使った集客は効果の高さから、内容を真似されて全国の工務店で使われているほどである。福岡県生まれ。

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