外壁塗装ブーム その2
2016.08.30 | マーケティングブログ
前回の続き、、、
ウチの近所で塗装工事ブームが始まりました。
近隣区画60棟のうち塗装工事を行ったのはなんと7件。
12%ものお家がここ1年の間に塗り替えてるという異常事態。
その塗装ブームには伏線があって塗装工事ブームの前には土地の売却ブームがありました。
あたり一帯で7件の土地が売りに出されていて6棟の新築が建った、というのが前回の話。
なぜ空前の塗装工事ブームがこの1年で起こったのか?という謎を解き明かしていきます。
例えばこんな親戚家族の話があります。
その親戚家族は転勤族。
日本全国至るところに転勤していました。
そして都会から田舎に転勤になりました。
その家の子供は中学校に通っていました。田舎の中学校。
都会から転校してきたその子はいきなり学校で一番の成績になりました。
親も安心していたそうです。
それから2年後、また転勤になりました。
今度は田舎から都会への転勤。
当然その子も転校しました。
そしてテストを受けました。
田舎で一番だったその子は成績を見て愕然としました。
下から数えたほうが早いくらいの成績だったのです。
そこでその子は塾に通いだしました。
田舎に住んでいた頃と同じように学校で一番になるために、、、
田舎の学力が低いとか言うつもりはないので悪しからず。
なぜこの話をしたかというとここには大きなヒントがあるからです。
この子はまわりの子が自分と同じような状態だった場合には学力の低さには気づきませんでした。
ところがまわりのレベルが上がった途端に気づくことになります。
つまり比較対象のレベルが上がったことで自分の状態に気づくことができたわけです。
うちの近隣区画は今から30年ほど前に新規分譲地として売りに出された区画です。
当初そこに建てたお家はもう古くなっています。
壁にコケが生えたり屋根材が掛けたりしています。
でもまわりの家も全部同じ状態。
「こんなもんだろう」という感じでそのまま過ごしていました。
ところがその区画で土地の売却ブームが始まった。
古い家を壊して売りに出している。
売れた土地には新しい家が建つ。
すると何が起こるか?
そうです、さっきの転校した子と同じ状態が起こります。
古い家に囲まれてた時は自分の家の汚れに気づかなかったのが、新築の家というレベルの高い比較対象ができたことで気づくことになります。
「思い起こせば20年前、、、」きみまろのように、綺麗だった頃の自分のお家が頭の中にイメージされるわけです。
そこで皆が自分の家を塗り替えようとします。
あの頃と同じように綺麗なお家にするために、、、
そして1年間に7棟も塗り替えるという塗装工事ブームが起きました。
古い家も塗り替えられたことで近隣区画全体は以前よりも綺麗な街並みになりました。
比較対象のレベルが上がることでボトムアップされる。
レベルの高いクラブチームや職場などにいると成績が伸びるのも同じ原理です。
そしてこの塗装工事ブームさらに面白いことがあったんです。
外壁塗装なんてどこも同じ!
本当にそうなんでしょうか?
その話はまた次回。