ズルズル先延ばし
2016.06.13 | マーケティングブログ
トントントン・・・
聞きなれない音で目が覚めました。
暗がりの中、音は響き続ける。まだ真夜中だ。何も見えない。
だんだん目が慣れてくる。
窓の外から入ってくる電燈の光でほのかに部屋が照らされてるのが分かってきた。
トントントン、音は続く。
どうやら雨が降っているらしい。結構強い雨です。
その雨が窓に当たる。それで音が鳴ってるみたいです。
ついに梅雨入りしたかな?と思いつつ再び寝る。
が、寝れません。
トントントン。音が気になるんです。
フッと寝そうになると音が気になる。
なんで窓で音が鳴ってるかっていうと、窓を開けてるから。
寝室の窓は縦滑り出し窓。ハンドルを回すと窓の上部を軸に窓の下側が外に開くようになっています。最大45度くらいまで外に開きます。
夏も近づいてきた最近は暑い。特に夜寝るときは暑くて寝つけないときもあります。
それで夜寝る前に窓を開けることにしてます。開ける時はできるだけ風が通るように最大の45度まで開けます。
その開けた窓に雨が当たって音が鳴ってます。
トントントン。音はまだ続く。そして音が気になって寝れない。
でも窓を閉めると暑くて寝れなくなっちゃうのかな?と思って開けたまま。エアコンはあまり好きじゃないからできるだけつけたくありません。自然な感じの清涼感が欲しい。
窓を閉めれば音は無くなるだろう。でも暑苦しくなる。
窓を開けたままだと風が通って気持ちいい。でも音が気になる。
さてどうしたものか?と悩んでる時に突然ガバッと隣で女房が立上がりました。
スッと窓に近づくとハンドルをクルクル回してます。
どうやら女房も雨が窓を打つ音が気になって目が覚めたみたいです。
パタン。窓が閉まる。と同時に雨が窓を打つ音も聞こえなくなりました。あたりは静寂に包まれる。そのまま眠りに落ちる・・・
そして翌朝。そのまま雨が降り続けています。やっぱり梅雨入りしたのかな?と思う。
昨晩女房が窓を閉めてくれたおかげでそのまま寝ることができました。
こんなんならさっさと窓を閉めとけば良かったとも思います。でも閉められなかった。なぜでしょうか?
それはその窓を開けたのが自分だったから。
人は自分の行動を正当化したがります。そして自分が下した判断を最大限良いほうに見積もります。
寝るとき暑くならないように窓を開けたという判断は正しかったと思いたい。
その窓を自分で閉めることはなかなかできません。自分の判断が間違ってたってことを認めることになるから。
頭の中でそんな理論的なことが考えられてたわけじゃないけど、心理的にはそんな状態。
だからすぐに動けませんでした。
でも窓を開けたわけじゃない女房はどうでしょう?
雨が窓を打つ音がうるさい→窓を閉める、って至極普通の行動が何の問題もなくできる。
自分で開けた窓じゃないから合理的な判断ができます。
自分で始めたことって「こりゃダメかもなぁ」とか思っててもズルズル継続することとかってありますよね?それっていいことなんでしょうか?
もしそうなりたくないんであれば事前に止めるタイミングや条件を決めとくか、誰か他の人に判断してもらうといいかもしれません。
そのほうが後々良かったと思える決断を下してくれるかもしれません。
何かズルズル先延ばしにして止められないことがあったら一度試してみてはいかがでしょうか?