女子バレーボールオリンピック予選辛勝
2016.05.20 | マーケティングブログ
一昨日かな?
夜リビングに行くと女房がテレビを見てました。
普段テレビが付いてない家庭なのでこの時間にテレビが付いてるのは珍しいことです。
見るテレビといったら土曜の夜にやってる世界ふしぎ発見くらい。
リビングから音が聞こえてきたので何かな?と思って見にいった感じ。
ソファーに座ってテレビを見る女房。
視線の先では苦戦してる女子バレーボールの試合をやっています。
相手はタイ。世界ランクで比較すると格下の相手。
その相手に第1セットを先取されている。第2セットも拮抗してます。
どうやら第1セットはレギュラーメンバーで戦っていなかったみたい。
第2セットからフルメンバーで戦ってます。流れには乗れません。
バレーボールは流れのスポーツ。一度勢いがついたチームには立て続けに点数が入ることが多いです。
その流れを引き寄せられない状態が続いています。
そんな中気になる光景が目に付きました。
日本女子が打ったスパイクがブロックアウトで点数が入ったかに見えた。
しかし、相手チームの物言いが付いた。
「チャレンジ」を申告。「チャレンジ」っていうのはそのプレーの見直しを行える権利のこと。アウトの判定をされたプレーに対してインだと思うときに行使したりします。
チャレンジが通れば判定がひっくり返ります。
今のスポーツの流行かな?
学生時代にバレーボールをやってた自分としてはずいぶん変わっちゃったなと思いますね。
ラリーポイント制、リベロ、サーブエリアの自由化、オーバーハンドでのサーブレシーブなどなどいろんな変化があったけど、このチャレンジ制度もその一つ。
そして違和感を覚えたのはここからです。
チャレンジをしてどう判定するのかなぁと思って見てました。
メジャーリーグでも同じようにチャレンジ制度があります。メジャーリーグの場合はチャレンジを使うと多角的に撮影された映像を審判団が確認して判定を下します。
今のプレーの再確認って感じになります。
ところがバレーボールの場合は違うんです。
相手チームがチャレンジを申告します。
今回のチャレンジはボールがアウトかインかのチャレンジです。
判定はアウトだったがインになれば相手チームの得点になります。
するとテレビゲームのような映像が始まります。イラスト化されたコートを横から見たような映像が映る。イラストのボールがサイドラインまで飛んでいく。コートに落ちる。落ちた場所がズームされた映像が映る。わずか何ミリ、ボールがラインに掛かっている。判定はイン。相手チームのチャレンジが通りました。
何か違和感感じませんか?なんでデジタル化されてるんでしょうか?
それを審判が見てるかどうかも分かりません。
どんな仕組みなってるかは分かんないけどセンサーで計測してるんだろうと思います。
ライン上にセンサーが埋め込まれてるのかな?
いずれにしてもどうにかして判定してます。
でもそれやっちゃたらアウト、インを判定してるラインズマンとかいらなくなっちゃいますよね。
だってセンサーが間違いなく判定してくれるから。インは青、アウトは赤とかの表示が出るようにしとけば主審の間違いもなくなります。
でもどうでしょうか。そんなテレビゲームみたいな試合って面白いと思いますか?
一番気になるのは審判の権威性。
チャレンジが成功した場合審判の権威性はどうなるだろう。ガタ落ちです。チャレンジが成功すればするほど審判の権威性はどんどん下がり、そんな審判に判定されるのもイヤになってくると思います。
でもゲームの秩序を保ってるのは審判。その秩序も下がってくることになります。
つまり最悪の場合スポーツがスポーツでなくなっちゃうってこと。
そんなスポーツを見たいと思いますか?ルール無視、判定に対してプレイヤーがふて腐れたり審判に噛みついたりするようなスポーツ。僕は見たくありません。面白くない。
「今のは本当は入ってたんじゃないの?今日の審判間違ってばっかだからなぁ」とか思いながらプレーしてるのを見るよりも、今のはどうだろうって思う判定があっても次は決めよう、って思ってプレーしてるのを見る方がいいですよね。
チャレンジやるならメジャーリーグみたいに映像確認式にするほうがいいんじゃないかな?と思いました。バレーじゃそれは無理っていうならチャレンジなんてないほうがいい。
IT使ってやるならフェンシングみたいに全プレーでインアウト装置を導入したほうがいい。
って思ったんだけどあなたはどう思いますか?