新しくなったタオル
2016.03.16 | マーケティングブログ
昨日の晩、お風呂場でのこと。
いつものように脱衣所で服を脱いで洗濯機に入れる。
スライド式のドアを開けると白い息が出そうなくらい寒い。
ブルブルと震えながらシャワーに手を伸ばす。
水栓をシャワーのほうに傾ける。シャワーから水が出る。
ウチは風呂場から給湯器までの水道管が長いから、お湯が出るのにむちゃくちゃ時間がかかります。
マンションは一般的に長いと言われているけど、それより長いくらいです。
シャワーを握ったまま、ブルブル震えて水が温かくなってくるのを待つ。
ようやくお湯になった。
ふぅ~、やっとお風呂タイムがスタートです。
しばらく温かいお湯を体に掛ける。
「あぁ~なんて寒い風呂なんだ、、、」
なんてことを言いながら、頭にもお湯を掛ける。
頭に当たったシャワーは霧状に舞って気持ちいい。
そのままシャンプーを2回。
僕は大体シャンプーを2回する。
髪にワックスなんかを付けてベトベトしてるときは3回することもあります。
最初に大まかな汚れを落とすためのシャンプーをして、その後に毛穴の汚れまできっちり落とせるシャンプーをする。
2回洗えばスッキリする。
そして洗顔。
アワアワになる泡立てネットで泡を立てる。
アワアワが良いか悪いが分からないけど、ネットが置いてあるからやってみてます。
肌のことに敏感な女性がやってるってことは少なくとも何かしらの効果があるんだろうなと思います。
最後に体を洗います。
壁のタオルかけに掛かってるゴシゴシタオルを手に取る。
この体を洗うタオルをなんて呼ぶかは分かりません。
ウチの家族はみんな「ゴシゴシタオル」と呼んでるからそう呼ぶことにします。
このゴシゴシタオルを手に取った瞬間、、、
「ん?」
という感覚。
「なんかいつもと違う!?」
色は真っ白になり手触りも柔らかい!
そう、なんとゴシゴシタオルが新しくなったんです!!
なにを大げさな、って言うと思います。
でも、あなたはゴシゴシタオルをどのくらいの頻度で交換しますか?
2年?1年?半年?
ウチのごしごしタオルが変わったのは6年ぶりです。
僕も女房ももったいない感覚が強い。
なので使い始めたらトコトン使い続けちゃいます。
古いゴシゴシタオルは、真ん中に開いてしまった2つの穴から向こう側が見えていました。
ここ1ヶ月くらいは開いた穴が気になりながらも
「まだいけるかな、、、」
とか思いながら使っていました。
それがついに新しいゴシゴシタオルに代わったんです!
新しいゴシゴシタオルを使ってみると、、、
あぁ全く違う、何もかもが!
まず色が違う。(当たり前か)白い。
そして手触りが違う。ふわふわ。
泡立ちが違う。ふわふわの泡が立つ。
前と同じゴシゴシタオルのはずだけどこんなにも違うのか?と思いました。
なんか体を洗っていて楽しい!
体を洗うのが楽しいなんて気分を最後に味わったのはいつだっただろう?
こんなんならもっと早く換えとけば良かった!
ここで思ったのが、ずっと使い続けていたタオルのことです。
色は黄ばんでいる、手触りは悪い、泡立ちも悪い。
でもいつの間にかそれが当たり前になってきます。
というか、意識しなければそれが当たり前になってきちゃいます。
ちょっとずつの変化だから気づかない。
海面が年に1cm上がってるって言っても実感がわかないのと一緒。
でも100年経てば1mも上がることになります。
そうなってからじゃ遅い。
これを僕達のビジネスで考えてみると同じことが言えます。
今やってることが当たり前。
改善することも考えないからそのままになってる。
でも市場やライバルはちょっとずつ変わっています。
人間は安定を求める生き物です。
なので現状維持を続けたいって気持ちは分かります。
でも残念なことにそうはいきません。
現状維持を意識する人ほど現状維持できません。
なぜなら下りのエスカレーターに乗ってる状態だから。
現状維持、つまり止まっている状態です。下りのエスカレーターなので止まっていれば下っていきます。
僕達は登る必要があります。下るスピード以上の速さで。
ゴシゴシタオルの変化が気にならなくなっちゃうようじゃダメです。反省。
今までと同じことをしていたら違う結果は出ない。
まずは、今やってることを冷静に見る必要がありますね。