人が行動する理由
2016.02.14 | マーケティングブログ
バレンタインデーですね。
あなたはチョコもらいましたか?
僕はここ15年、女房と義理の母、そしてクライアントの女性スタッフからしかチョコをもらったことがありません、、、
「バレンタインデーなんて製菓会社の陰謀だ!」
なんて憤慨している場合じゃないですよ。
あなたがやることは、このバレンタインデーというイベントを最大限に活かすことです。
ちょっと考えてみましょう。
バレンタインデーを活用しているのは、お菓子を売っているお店だけじゃないですよね。
例えば、アパレル系。バレンタインフェアとかいってセールをしてたりする。
ファミレスなんかもそう。期間限定のチョコのデザートが販売されてたりする。
よく考えてみると、洋服やデザートをプレゼントするわけじゃありません。
なのにバレンタインフェアをやっている?
なぜでしょう?
人が行動するには理由が必要です。ってことは、理由があると行動しやすくなる。
バレンタインデーというイベントは行動する理由になるんですね。
だからみんなバレンタインフェアをやって売上を伸ばそうとします。
でも不思議なのが、バレンタインと直接関係ない業種でも効果があるの?ってこと。
商品と理由が直接結びついていないさっきのアパレルやファミレスなんかがそうです。
ここでアメリカで行われた「人が行動する理由」に関する面白い実験があります。
並んでいるコピー機に割り込ませてもらう実験です。
まず最初のケースの場合、割り込ませてもらうときに
「コピーを取らせてください」
といって割り込ませてもらいました。
この場合、63%の人が割り込ませてくれました。
次のケースでは
「急いでいるからコピーを取らせてください」
といって割り込みます。
すると、94%の人が割り込ませてくれました。
面白いのは一番最後です。
「コピーを取りたいからコピーを取らせてください」
といったケース。
この場合どうなったでしょうか?
「コピーの列に並んでるんだからコピーを取りたいのは皆そうだろ!」
って思うかもしれませんよね。
しかし、93%の人が割り込ませてくれてるんです。
これは何を意味するのか?
「理由に合理性は必要ない」ってことです。
「『バレンタインデーだから安くします』って、その商品と何の関係も無いジャン!」
なんて消費者は考えないってこと。
理由があれば人は行動する。
そうするとバレンタインデーの見方が変わってきますよね。
イベントそのものの見方が変わってきますよね。
バレンタインデーに憤慨している場合じゃないって理由がお分かりいただけましたか?
あなたがやるべきことは?もうお分かりですよね。