「これやばいんじゃないの？」

ついにこれが起きてしまうのか！？そう思ったんです、その時。

今まで何十回も経験してきましたがついに当たってしまった、、、それは先日帰省した時のことです。

最近、天気が不安定でゲリラ豪雨もしばしば。

それは帰省先の福岡でも同じで突然雨が降ったりして天気が不安定でした。

ゴルフをやった時も突然の大雨で久しぶりにカッパを着たくらいでした。

そして帰省最終日。福岡空港から東京行きの飛行機に乗った時のこと。

離陸してからしばらくは上昇する際の影響もあって飛行機は多少揺れたりするんですよね。

でも機体が真っ直ぐになるとほとんど揺れない感じなんです。

むしろ車のほうが揺れるくらい。

なので機体が真っ直ぐになると飛行機って結構快適なんです。

音はスゴイですけどね。ジェットエンジンで飛んでますから。

そしてそんな快適な状況が１時間も続くとそれが当たり前になっちゃう。

すっかり離陸時の揺れなんか忘れちゃうんです。

そして東京に近づいてきたときにそれは起きました、、、

大体目的地へ到着の３０分くらい前から機体を徐々に下げていくんですけど、その日の東京は雨。天気がかなり悪い。

それは機体降下し始めてすぐ分かるくらい。

機体降下が始まると雲を突き抜けて下がっていきますよね。

その雲の色が黒い。

晴れてる時なんかは雲一つ無いから街の様子とか地形なんかが見えて結構楽しめるんですが今日は違う。

雲が黒くて何にも見えないし、しかも、、、超揺れる！

ガタガタガタガタ機体が揺れて、たまにジェットコースターが落下するみたいに体が一瞬浮く！

「いったいどうなってんだ！？」

と思ってると機体アナウンスが流れる。

「客室乗務員も席についてください」

それまでゴミを回収していたCAもすぐさま自分の席へと帰っていく。

スタッフ専用の席に間に合わないCAは空いてる席を見つけてそこに座っている。

そんなに緊急事態なのか？？

機体は揺れ続ける。

外がどんな状況か見たいけど黒い雲しか見えない。

機体が傾いてる気がする。

旋回してるのか？それとも操縦できなくなってるのか？

必死になって窓の外を見るけど雲しか見えない。

おいおい大丈夫か？ふとまわりを見てみると他のお客さんも必死に窓の外を眺めてる。

隣に座ってる女房は自分と同じくビビってるのか寝たふりをして目を開けようとしない。

その隣の息子は完全に寝ている。こんなに揺れてるのによく寝れるもんだ、、、

そんな中、機体が下降を続けてついに雲の中を抜けて街の様子が見えた。

窓には雨が当たっている。かなり雨が降ってるみたいだ。

天気は悪いみたいだけどいつもどおりに街が見えています。

ものすごく揺れてるけど問題なく東京に近づいているみたいです。

雲の中にいてまわりの状況が分からなかった時はあんなにドキドキしていた自分も、雲を抜けてまわりが見えるようになった今は心も落ち着いています。

引き続き揺れは続いているものの、外の状況が分かっただけで気持ちが変わる。

見える、見えないでこんなにも変わるんですね。

状況が分からないのは一番不安になるもの。

悪い状態でも状況が分かれば少なくともその心は落ち着きます。

見て見ぬふりが一番良くない。見ないなら完全に見ないほうがいいですね。

あの揺れの中、完全に寝てたウチの息子みたいに、、、