ハッキリ、シンプルに伝える
2016.03.11 | マーケティングブログ
僕は今ドキドキしている。
品川駅から京急に乗って横浜方面に向かう途中。
毎月のクライアント訪問です。
まわりを見渡すと電車を待つ人の列がいくつもできています。
品川には各方面に行く列車が次々にやってきます。
だから乗車口が3つ。それぞれに長い列ができます。
そう、僕は電車を待つ列に並んでドキドキしています。
ドキドキするのは今日が初めてじゃありません。
僕の前に並んでいるおじいちゃんもキョロキョロして落ち着きがありません。
毎回、京急に乗るたびにこうなります。
「本当にこの列で合ってるんだろうか?」
40分くらい電車に乗るからできれば座りたい。
でも並んでる列を間違えると座ることはできない。
品川からの横浜方面行きは普通、快速、特快、、、行き先は三崎口、羽田空港、浦賀、新逗子、、、と組み合わせは、、、何通りあるか分からないくらいあります。
これらの組み合わせで並ぶ列が変わってきます。
同じ行先でも銀座線からの乗り入れで来た電車は別の乗車口になったりします。
でも月に1回しか乗らない僕は覚えられません。
元々方向音痴だし。逆方向の電車に乗っちゃうこともあるくらい。
先月は列を間違って40分立つことになったけど今日は大丈夫みたいだ。
良かった。
椅子に座って胸をなでおろす。
こんなことが毎月やってきます。
だから乗り換えのために品川に着くと落ち着かなくなります。
電車がホームに入ってきていれば行先が間違っていないか焦るし、並んだら乗車口が本当に合っているか落ち着かない。手に汗握る感じです。
品川に限らず京急は乗る電車の選択肢が多い。
なので毎回並ぶ列は緑に黄色い丸が付いた乗車口と決めています。
そこに並んでいれば羽田行きに乗ることはない(羽田行きに乗ると横浜に行けないことは学んだ)から大体は横浜方面に行けます。でもたまに並んでないところに横浜方面行きの電車がやってきます、、、
京急は電車の選択肢が多くて混乱してしちゃいます。
これは商品選びも同じです。
混乱すると人は行動できません。
だからいつもと同じ行動を取ってしまう。
乗らなきゃいけない電車だから仕方なしに乗るけど、もしこれが広告だったらどうでしょう?
春のイチゴキャンペーンも伝えたいし、ひな祭りのことも伝えたい。おすすめの焼き菓子も伝えたい。さらに店内のイートインコーナーもおすすめしたい。
割引セールも載っていれば、グレードアップキャンペーンも載ってる、、、
もう何を伝えたいか分からない。迷う。混乱する。
そうなると人は行動できなくなります。
メッセージはハッキリ、シンプルにする。
何を買えばいいかハッキリ、シンプルに伝える。
商品の伝え方が京急の乗車口じゃあ売れなくなります。
あなたのメッセージはハッキリ、シンプルになっていますか?