15種類のパスタ、どれを選びますか?
2016.01.16 | マーケティングブログ
僕は迷う。というか人は迷う。
特に、選択で迷うことは非常に多いと思う。こっちとあっち、どっちがいいかな?どれを選べばいいかな、、、?
1週間前に家族と義理の母でレストランに行ったときのこと。
そのレストランは、ピザ食べ放題の店で昼間はランチメニューだけ。
メニューは、ピザの食べ放題とパスタとのセットになっています。僕以外の3人はよく来る店だということで、すぐに注文が決まりました。
僕は決まらない、なぜなら、、、パスタの種類が多すぎる。
パスタだけで15種類、さらにグラタンとかドリアまであります。しかも、全部同じ値段ではなく+100円とかのパスタもある。ん~、どうすりゃいいの?
一方、昨日はこんなこともありました。
とあるクライアントさんは、いつも僕に夕飯をご馳走してくれます。行く店は決まっていつものファミレス。メニューを開く。
メニューは10ページもある。でも、すぐ注文は決まる。
どっちも同じようなレストラン。片方はメニューに迷う、一方はすぐに注文が決まる。
この違いって何だろう?
1つはその店に慣れているかどうかということ。
僕にとってピザ食べ放題の店は、初めての店。
家族はよく行っている。当然、メニューを知っていて「今日はボンゴレアラビアータにしよう」とまで思っています。
ファミレスは、月に1回は行く店。
メニューを見れば、今まで何を食べたかが分かります。選び方は簡単。「今まで食べたことがないものを食べよう」です。
だから、迷うことはありません。
でも、もう一つの要素のほうが重要。
それは「選択肢の数」。
ピザの店は、選択肢が多すぎるんです。
似たようなパスタが15種類もあって値段まで違う。目移りしてしまって選べない。
ファミレスはピザの店よりもメニューは分厚い。でも、ファミレスだからハンバーグとかパスタとか定食とかいろんなカテゴリーの商品を取り扱っています。
なので、カテゴリーごとに見れば選択肢は少ない。
例えばハンバーグのカテゴリーだったら、和風とかデミグラスとか全部で5種類くらい。
だから迷わずすぐに決められます。
「たくさんの選択肢から選んだほうが、お客さんも満足するだろう」
これは多くの人が思い描く誤った認識です。
何度かお店に来てくれていればそれでもOKかもしれません。選ぶ楽しみってのもあると思います。
でも新規客だったら?迷いに迷って満足度が下がってしまいます。注文してから「やっぱりあっちのほうが良かったんじゃないか?」という状態になる。満足できなければ、次につながる可能性が下がりますよね。
これが商品販売になるとより深刻になります。なぜなら、迷ってしまえば行動できないから。ということは、お客は買わなくなってしまう。
「たくさんの選択肢から選んだほうが、お客さんも満足するだろう」
この誤った認識を行った有名な実験があります。
その実験についてはまた後日。